先日、ANAマイルについての以下記事をリライトして公開したところ、「マイルの貯め方を書いている記事は多いけど、使い方を書いている記事は少ないから参考になる!」とかなり反響をいただきました。
上記は、ANAマイルを利用した国際線特典航空券の発券時の注意事項等についてまとめた記事ですが、今回は人気のマイレージプログラムの特徴についても紹介していきたいと思います。
各マイレージプログラムはいろいろと特徴があるため、ANAマイルだけではなく、各航空会社のマイレージプログラム特徴をおさえて、自分にあったマイルを貯めていくことをお勧めします。
これからマイルを貯め始める方、まだマイルを貯め始めたばかりという方、ANAやJALの特徴しか知らないという方は是非とも最後までご覧になってみてください。
ちなみに、先日実施したマイラー実態調査の結果によると、マイラーの皆さんが貯めているマイレージプログラムは以下となっています。(回答者数:528名)
ANAが一番人気ではありますが、他の航空会社のマイルを貯めている方もたくさんいます。今回は上記アンケートをとった7つの航空会社について特徴を紹介していきます。
Contents
各航空会社のマイレージプログラム特徴一覧
まずは各航空会社のマイレージプログラムの主な特徴について、簡単に一覧でまとめてみました。(ちょっと不足しているかもしれませんが、気づいたら都度追加していきます。)
航空会社 | 特徴 |
ANA |
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JAL |
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ブリティッシュ・エアウェイズ(BA) |
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ユナイテッド航空(UA) |
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デルタ航空 |
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アラスカ航空 |
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シンガポール航空(SQ) |
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各航空会社のマイレージプログラム特徴
ここからは各航空会社の特徴についてもう少し詳細を紹介していきます。
ANA
まずは、マイレージプログラム一番人気のANAです。
- マイルは最も貯めやすいが、特典航空券はとりにくい
- ポイントサイトを利用してマイルを貯める場合、交換レートは基本75%
- 特典航空券に必要なマイル数はゾーン、シーズン制
- 特典航空券は国内線は運航期間ごとの一斉販売(8月下旬、1月下旬)、国際線は355日前から発券可能
- スターアライアンスに所属し、加盟26社+提携12社の飛行機に乗ることが可能
- おまけ発券など変則的なフライトも可能
- 国際線は片道発券は不可
- 変更無料、キャンセルは3,000マイル
- マイル有効期限は3年
- 国際線で燃油サーチャージは必要
ANAは皆さんご存知の通り、ポイントサイトを利用して誰でも大量のマイルを貯めることができます。
また、その反面、マイルを貯めている方が多いということもあり、特典航空券がとりにくいことが有名です。
特に繁忙期のハワイなどの人気区間は予約がとりにくく、特典航空券開放日の355日前の販売開始時間(9時)ちょうどに往路復路同一日程で予約して、その後復路便を復路便の355日前に予約変更するという方法がセオリーとなっているくらいです。(繁忙期は355日前でも争奪戦で予約が難しいくらいです)
とは言え、目的地や日程を少し変えれば、355日前でなくてもある程度は予約出来ますし、直前になると空席が出たりもしますので、まぁ、許容範囲ではないかなと思っています。
また、私はANA特典航空券では、変更手数料無料、キャンセルがたったの3,000マイルというところがものすごく秀逸と思っています。
ANAマイルの貯め方!
以前はソラチカルート(2018年3月までは90%、2019年12月までは81%の交換レート)でポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換できましたが、現在はソラチカルートが利用できなくなってしまったため、基本的に交換レート75%のTOKYUルートでANAのマイルに交換することになります。(モッピーやハピタスなど、交換レートUPのキャンペーンを利用すればもっとよくなります)
ポイントサイトを利用したANAマイルの貯め方についてはご存知の方が多いと思いますが、もしご存知ない方は以下の記事もご覧ください。
ポイントサイト以外では、
- ANA便(もしくはスターアライアンス便)のフライト
- クレジットカードの入会キャンペーン、クレジットカード利用
- SPGアメックス(マリオットポイント)からのマイル交換
などでマイルを貯めている方が多いです。
クレジットカードの入会キャンペーンでは、例えば、ANAアメックスゴールドを発行して3か月以内に100万円利用すると6万マイル獲得できるといったキャンペーンを上手く利用してマイルを貯めることになります。キャンペーン毎に達成条件や獲得できるマイル数が変わるので利用する場合は最新のキャンペーン情報をご確認ください。
クレジットカード支払いは皆さんご存知の通り、日常の支払いでクレジットカードを利用することでマイルを貯めるという方法です。が、日常の支払いでは還元率が1.5%だとして年間200万円を利用して獲得出来るのは30,000マイルなのでそれほど貯まりません。最近では、せどり、海外輸入などを利用して毎月数百万円以上の決済をして、その決済ポイントで大量のマイルを貯めている方も一定数いらっしゃるようです。
SPGアメックスからのマイル交換はその名の通り、SPGアメックスで貯めたポイントをマイルに交換するという方法です。クレジットカード支払いと被っていますが、SPGアメックスでは、ホテル宿泊やカード紹介、ポイント購入などでポイントを貯めることができるのと、どの航空会社のマイルにも交換できるという汎用性の高さからちょっと別枠にしました。
SPGアメックスでは40社以上のマイレージプログラムにマイル交換可能で、その他の特典も含めてかなり優秀です。先日行ったマイラー実態調査では回答者数436名中224名がSPGアメックスを所有しているという人気ぶりで、SPGアメックス実態調査での満足度は驚異的なものでした。
クレジットカード利用によるANAマイルの獲得は、還元率最大1.25%(100円の利用で1.25マイル)に留まりますが、とても汎用性の高いお勧めできるクレジットカードです。
ANAマイルの利用について
ANA国内線
- 必要マイル数はゾーン、シーズン制
- 片道1区間から発券可能
- 乗り継ぎは基本不可だが、沖縄離島のみ乗り継ぎ可能(那覇乗り継ぎで往復での発券が必要)
- 片道5,000マイル~。長距離区間+ハイシーズンで最大片道11,500マイル
- 2019年度はトクたびマイルで対象区間は片道3,000マイル~のフライトも可能
- 変更無料、キャンセルは3,000マイル
- 幼児は3歳からマイルが必要(座席を利用する場合は3歳未満でも必要)
ANA国内線の必要マイル数は以下の通りです。
ANA国際線、提携航空会社
- 必要マイル数はゾーン、シーズン制
- ANA便のみ利用と、提携航空会社利用で必要マイル数、ルールが変わってくる
- 片道発券不可
- 乗り換えは、国内、海外それぞれで、往路、復路ともに2回まで可能
- 提携航空会社を利用する場合は、ストップオーバー(目的地以外に24時間以上の滞在)が1回可能
- 変更無料、キャンセルが3,000マイル。
- 幼児は2歳からマイルが必要(座席を利用する場合は2歳未満でも必要)
国際線のルール等については複雑で、以下記事でまとめていますので、そちらご覧ください。
一応、日本発着便のマイルチャートだけはこちらにも載せておきます。
もしSFC修行も実施するという方は以下のツールも利用してみてください。獲得できるマイル数やPP単価が簡単にわかるので、公式のANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーションよりよほど使い勝手がいいと思います。一応、日本国内線の特典航空券に必要なマイル数も表示しています。
個人的にはANAマイルでは、
- 国内線を利用した那覇、もしくは国際線近距離+那覇(ストップオーバー)エコノミークラスで15,000マイル~20,000マイル
- 提携航空会社を利用した台湾やグアム(+ストップオーバーで国内片道1区間)エコノミークラスで20,000マイル
- ハワイビジネスクラス65,000マイル、ファーストクラス120,000マイル
- オセアニアビジネスクラス75,000マイル
- 欧州ビジネスクラス90,000マイル、ファーストクラス180,000マイル
- ビジネスクラスorファーストクラスでの世界一周(100,000マイル~250,000マイル程度、ルートにもよる)
この辺りを狙って行きたいなと思っています。
JAL
続いてJALについて紹介します。JAL以降はサラッと紹介せていただきます!
- マイルはANAより貯めにくいが、特典航空券はとりやすい
- ポイントサイトを利用してマイルを貯める場合、交換レートは基本50%
- 特典航空券に必要なマイル数は変動制(国際線)
- 特典航空券は360日前から発券可能
- ワンワールドに所属し、提携航空会社含む20社の便を利用可能
- どこかにマイル
- 変更不可、キャンセルは3,100円
- マイル有効期限は3年
- 国際線で燃油サーチャージは必要
JALも皆さんご存じの通り。
ポイントサイトで貯めたポイントをJALマイルに交換する場合は基本的に50%の交換レートであるため、ANAに比べるとマイルが貯めにくいですが、その一方、ANAよりは特典航空券を予約しやすい部分があります。また、ANAと違って国際線でも特典航空券を片道発券できるという利点もあります。
2019年に導入された空席連動制の必要マイル数は、人気区間だとアホみたいに多くなってしまうようですが、空席が多いときは以前と同じマイル数で予約可能で、もともとは空席なしとなっていた部分が多いマイル数で予約できるようになったことなので、プラスに捉えています。
特典航空券の予約変更が不可というのは、ANAと比較してかなりのマイナスポイントです。ただ、マイナス面だけではなく、キャンセルが3,100円とマイルが減額されないのはいいところです。
また、JALマイルを利用すると超豪華なエミレーツ航空のファーストクラスに乗ることができます。2019年に改悪があり必要マイル数が多くなってしまいましたが、それでも日本からドバイまで往復で165,000マイルでエミレーツ航空のファーストクラスを利用できるのはありだと思います。(ビジネスクラスは110,000マイルで少し割高です)
JALマイルの貯め方!
JALマイルも基本的にはANAマイルと同様のマイルの貯め方になります。
- ポイントサイトの利用(交換レート50%)
- JAL便(もしくはワンワールド便)のフライト
- クレジットカードの入会キャンペーン、クレジットカード利用
- SPGアメックス(マリオットポイント)からのマイル交換
- ホテル予約サイトのKaligoを利用
ポイントサイトでのマイル交換レートはANAより低く通常50%となってしまいますが、JALマイルも基本的にはポイントサイトを中心にマイルを貯めていくことになります。ポイントサイトでJALマイルを貯める場合は、現状、モッピーが頭一つ抜けており、ドリームキャンペーンを利用すると、毎月6,000マイル分までは80%の交換レートでJALマイルに交換することができます。
ただ、交換レートがよいと言っても、他のポイントサイトより案件で獲得できるポイント数が少なくては全くお得ではないので、ポイントサイト利用時はぽい得サーチでどのポイントサイトがお得か確認するようにしてくださいね。
Kaligoはやや割高なホテル予約サイトですが、その割高な分宿泊でお好きな航空会社のマイルを貯めることができます。最近ツイッターでこんなツイートも見かけました。
https://twitter.com/haneda_airport_/status/1218130742812626944
さすがにこれはバグ設定だと思いますが、かなりお得ですね。貯まるポイント数は航空会社によって異なりますが、ANAはあまりマイルが付与されないので、ANA以外で利用する感じになります。まぁ、他の予約サイトと比較すると割高ではあるので、料金差ともらえるマイル数を比較して利用してみてください。
その他の貯め方は基本的にANAと同様なので割愛します。
JALマイルの利用について
特典航空券に必要なマイル数は以下公式サイトを参照ください。
私はJALマイルはあまり貯めることができていませんが、JALマイルでは
- エミレーツ航空でドバイまでファーストクラス165,000マイル
- 中・長距離のJALビジネスクラス、ファーストクラス
この辺りを狙って行きたいなと思っています。
ブリティッシュ・エアウェイズ
続いてはブリティッシュ・エアウェイズ(BA)です。ブリティッシュ・エアウェイズはイギリス最大の航空会社で日本でも人気のマイレージプログラムとなっています。
- 国内線のJAL便利用、国際線は短距離区間がお得
- ポイントサイトでマイルを貯めることが可能(交換レート60%)
- 変更、キャンセルは国際線:5,740円、国内線:数百円
- 家族以外も利用可能
- JAL便特典航空券は330日前から発券可能
- Web発券は3日前、電話発券は前日まで
- マイル有効期限は最後の利用から3年(実質無期限)
- 国際線で燃油サーチャージは必要
ブリティッシュ・エアウェイズは以前は短距離区間(飛行距離1マイル~650マイル)の特典航空券がたったの4,500マイルで発券できたこと(例えばJAL便の東京-福岡が4,500マイルで発券など)、イベリア航空経由でスペイン版GROUPONでイベリア航空のマイルを単価で購入しそれをBAマイル(BAではマイルでなくAviosといいますが、本記事ではマイルで統一します)に移行するというバイマイル(1マイル1.2円程度~)がお得だったことよりかなり人気となっていました。
ただ、スペイン版GROUPON経由のバイマイルがほとんど行われなくなったり、2019年5月に必要マイル数の改悪があり最短区間(飛行距離1マイル~650マイル)の特典航空券に必要なマイル数が、4,500マイル→6,000マイルに変更されるなどして若干人気に影がかかってきた印象ですが、それでもやはり国内線のJAL便、国際線の単距離区間はお得で使い勝手もよいため、まだまだ人気のマイレージプログラムとなっています。
BAマイルの貯め方!
BAマイルは主に
- ワンワールド(JAL含む)のフライト
- マイル購入
- ポイントサイト(交換レート60%)
- クレジットカード利用
- SPGアメックス(マリオットポイント)からのマイル交換
- ホテル予約サイトのKaligoを利用
で貯めることになります。
ANAやJALと異なり、海外のマイレージプログラムではマイルを購入(バイマイル)することができます。大体1マイル2円~3円くらいが相場でしょうか。
BAマイルの購入は、スペイン版GROUPONを利用しての購入(以前は1マイル1.2円程度~、現在は?)や公式サイトでの購入(セール時で1マイル2円程度)のほか、BuyAirlineMilesと言ったマイル購入サイトでの購入も可能です。
マイル購入サイトでの購入は若干グレー&海外のサイトですので、最悪うまく付与されない、マイル口座凍結などのリスクもありますので、自己責任での利用となりますが、私は昨年BuyAirlineMilesのセールで56,000マイルを$744.8(82,000円程度)で購入し、イオンカード20%キャッシュバックがあったので、実質単価1.17円程度で購入できました。
また、ポイントサイトで貯めたポイントをPex、ワールドプレゼント(三井住友VISAのポイント)経由で60%の交換レートでBAマイルに交換することができます。10,000円相当のポイントで6,000マイルですので、1マイル1.66円相当です。
その他、SPGアメックスで貯めた(もしくは購入した)ポイントをBAマイルに交換する方もけっこういます。SPGアメックスで貯めたポイントをBAマイルに交換する場合、通常時は還元率は最大1.25%(60,000ポイントを一度に交換する場合、100円の買い物で1.25マイル貯まる)ですが、年に1,2回行われるボーナスキャンペーンを利用すると還元率最大1.6875%(35%ボーナスキャンペーンを想定)になります。
BAマイルの利用について
JAL便国内線を含めた単距離区間がお得で人気で、チャートは以下の通りです。(片道に必要なマイル数です)
区間 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
1-650マイル区間 | 6,000 | 12,500 | – |
651-1150マイル区間 | 9,000 | 16,500 | – |
1,151-2,000マイル区間 | 11,000 | 22,000 | 44,000 |
2001,-3,000マイル区間 | 13,000 | 38,750 | 51,500 |
3001,-4,000マイル区間 | 20,750 | 62,000 | 82,500 |
4001,-5,500マイル区間 | 25,750 | 77,250 | 103,000 |
5501,-6,500マイル区間 | 31,000 | 92,750 | 123,750 |
6501,-7,000マイル区間 | 36,250 | 108,250 | 144,250 |
7,000マイル~区間 | 51,500 | 154,500 | 206,000 |
1-650マイル区間では羽田-福岡や、羽田-札幌も含まれているので、日本国内では大半の区間で片道6,000マイルで利用することができます。仮に今BAマイルを持っていない場合でも、バイマイルで1マイル1.2円で購入した場合は片道7,200円で利用できるのでかなりお得です。(1マイル2円で購入したとしても12,000円なので十分お得です)
私は雨金ゴールド祭りの詫びポイントからの移行分やバイマイルで、10万マイル弱くらい持っているので、
- JAL国内線
- JAL国際線単距離区間ビジネスクラス
- キャセイ・パシフィック航空のビジネスクラス、もしくはファーストクラス
この辺りを狙って行きたいなと思っています。
(ただ、先日少し検索してみたのですが、羽田発着のキャセイ便ってほとんど開放してないのでしょうかね?元々はそちらのファースト狙いたいと思ってBAを貯めていましたが…。)
ユナイテッド航空
続いてユナイテッド航空。ユナイテッド航空はスターアライアンスに所属し、ANA国内線の利用がかなりお得で人気のマイレージプログラムとなっています。
- 国内線のANA便利用がお得(必要マイル数が少ない、乗り継ぎで複数都市経由可)、変則的な国際線の予約も可能
- 家族以外も利用可能
- 必要マイル数は変動制
- 直前発券(30日以内)の場合は必要マイル数UP
- 変更、キャンセルは$75(61日以上先)/$125(60日以内)
- マイル有効期限なし
- 燃油サーチャージなし
ユナイテッド航空の特典航空券では、ANA国内線利用時の必要マイル数が少ないことと、日本国内線においても複数都市を経由したフライトを行える(出発地から目的地までの距離によって必要マイル数が決定するため少ないマイル数で利用可能)ことが一番の特徴です。例えば仙台→函館などはフライトがありませんが、仙台→札幌→函館と乗り継ぎを利用してもたったの5,000マイルです。
ただ、日本国内線のフライトはかなりお得ですが、直前(30日以内)に発行する場合に必要マイル数が増えたり(30日前は全然直前じゃない…)、変更やキャンセルで$75もしくは$125が必要(24時間以内の変更/キャンセルや、UAの上級会員の場合は無料です)と、使いにくいところもあるため好みは分かれるところだと思います。
また、私は最近まで知らなかったのですが、UAの特典航空券では「エクスカーショニスト・パーク」という制度があり、国際線で変則的な予約をすることができるようです。利用する難易度は高めですがお得な制度なので覚えておいて損はないと思います。が、私は詳しくないので、以下記事を参考にしてみてください。
なお、以前はUAの特典航空券でANA国内線に搭乗して、運が良ければマイルやPPが貯まること(INTOWと呼ばれていました)もありましたが、今はなくなっているようです。
UAマイルの貯め方!
UAのマイルは主に
- スターアライアンス(ANA含む)のフライト
- マイル購入
- クレジットカード利用
- SPGアメックス(マリオットポイント)からのマイル交換
- ホテル予約サイトのKaligoを利用
で貯めることになります。
UAマイルもBAマイル購入が可能です。UAマイルは基本的には公式サイトでの購入(100%ボーナスキャンペーン時時で1マイル2円程度)になりますが、BAのマイルと同様にBuyAirlineMilesなどでも購入可能です。(私はBuyAirlineMilesではBAのマイルしか購入したことはありませんが…。)BuyAirlineMilesなど海外サイトを利用したバイマイルは私が知っている手法の一つとして紹介していますが、マイルが付与されない、アカウントが凍結されるなどといった一定のリスクもあると思いますので、利用する際は自己責任でお願いします。
UAマイルはポイントサイトから交換する場合は交換レートが低いためお勧めしません。もしどうしてもポイントサイト→UAマイルとしたい場合は、ポイントサイトで貯めたポイントを現金化し、そのお金でUAの公式サイトでキャンペーン実施時にマイルを購入することをお勧めします。
また、SPGアメックスで貯めた(もしくは購入した)マリオットのポイントをUAマイルに交換する場合、通常時は還元率は最大1.375%(100円の買い物で1.375マイル貯まる)ですが、年に数回行われるボーナスキャンペーンを利用すると還元率最大1.7875%(30%ボーナスキャンペーンを想定)となり、還元率はかなり良いです。
なお、マリオットのポイントも購入することができますが、前回のセール時(30%割引時)の購入単価は1ポイント0.95円程度でした。私は前回のマリオットポイント購入セール時に48,000円(イオンカードで20%キャッシュバックで購入したため、実質38,400円)で50,000ポイントを購入し、UAマイル30%ボーナスキャンペーン時にその50,000ポイント+10,000ポイントを補充して35,750UAマイルに交換(60,000ポイント交換でボーナスマイルがつくため、60,000ポイント単位での交換がお得)しました。10,000ポイント手出ししている分、若干計算が難しいですが、およそ実質1マイル1.3円程度で購入できたと思います。
UAマイルの利用について
UAマイルはANA便の国内線特典航空券がかなりお得ですが、その必要マイル数は単純で
- 800マイル以内:片道5,000マイル(30日以内の発券の場合は8,500マイル)
- 800マイル以上:片道8,000マイル(30日以内の発券の場合は11,500マイル)
となっています。東京からでみると沖縄以外は800マイル以内となりますので、30日以上前の発券の場合は、ほとんどの区間で片道たった5,000マイルで利用できます。しかも、乗り継ぎが可能で、例えば羽田→沖縄→大阪や、仙台→福岡→羽田などといった旅程でも5,000マイルで利用できてしまうので、すごいとしか言いようがないですよね。
また、ANAマイルの場合は国内線の長距離区間は8,500マイル(Lシーズン)~11,500マイル(Hシーズン)ですので、800マイル以上の片道8,000マイルもかなりお得です。
ただ、上述している通り、直前(30日以内)の場合に必要マイル数が3,500マイル増えることと、変更やキャンセルで$75もしくは$125が必要なところがかなり使いにくいです。まぁ、いいことばかりなわけはないので、それぞれのスタイルや予定によって使い分けが必要になります。
私はUAマイルは先日購入した35,750マイルしか持っていませんが、
- ANA国内線(仙台から未就航の空港への乗り継ぎ便)
- ANA国内線(事前に予定が確定している場合、ハイシーズンなど)
で利用していきたいなと思っています。
デルタ航空
続いてスカイチームに所属しているデルタ航空です。
- ニッポン500マイルキャンペーンで無料でマイルを貯めることができる
- 基本的に特典航空券に必要なマイル数が多い
- 家族以外も利用可能
- 変更、キャンセル72時間前まで、$150
- マイル有効期限なし
- 燃油サーチャージは利用する航空会社によって異なる
デルタ航空のメリットはなんといっても「ニッポン500マイルキャンペーン」で無料でマイルを貯められることと、クレジットカード(デルタアメックスゴールドカード)を1枚発行することでゴールドメダリオン(SFC、JGC相当)になることができてスカイチームの上級会員になることができることでこれに尽きると思います。
私は以前(2006年くらいまで)は、クレジットカード支払いでデルタに統合される前のノースウエスト航空のマイルを貯めていてフィリピンやパラオなどに特典航空券を利用して旅行しましたが、デルタ航空に統合されてその後特典航空券に必要なマイル数は改悪の繰り返しで、必要マイル数が膨大になっているため、お得なマイレージプログラムとは言えません。
基本的には「ニッポン500マイルキャンペーン」で無料でマイルを貯めて貯まった分で少し利用するくらいでいいと思います。
デルタ航空マイルの貯め方、利用について!
上述している通り、特典航空券に必要なマイル数はかなり多く、マイルを利用するという点ではお得なマイレージプログラムとは言い難いです。
デルタ航空ではフライトマイルは航空券の運賃によって付与されるマイル数が変わったり、特典航空券のマイルチャートが公式HPに掲載されていなかったりと難しい部分もありますので、マイルの貯め方、利用については以下の記事を紹介させていただいて、割愛したいと思います。
私は「ニッポン500マイルキャンペーン」で毎年5,000マイル貯めて、日本国内線(スカイマーク)で利用 or 日本-韓国で利用する予定です。
※「ニッポン500マイルキャンペーン」はいつまで続くかはわかりませんが、日本国内線に搭乗した航空券(LCCを含むすべての航空会社を対象)をメールで送付するだけで1便あたり500マイルもらえるのでやって損はありません。一般会員の場合は年間10搭乗分、5,000マイルまでの付与となりますが、少なくとも3年はキャンペーン継続しています。
アラスカ航空
続いてはアラスカ航空です。
- 東南アジア路線のJAL便ビジネスクラスが片道25,000マイル
- キャセイ・パシフィック航空での利用もお得
- 北米路線のJAL便ファーストクラスが片道70,000マイル、東南アジア片道プラスしても片道75,000マイル
- 発券手数料は片道$12.5、変更、キャンセルは$125
- マイル有効期限は最後の利用から2年(実質無期限)
- 燃油サーチャージ基本なし
アラスカ航空のマイレージプログラムは、以前はアジア内路線の日本国内ストップオーバーが可能(シンガポール→日本(S/O)→バンコクなど)で、JALビジネスクラスで25,000マイルという超お得(海外発券で考えるとJALビジネスクラスが実質往復25,000マイル)な、上級者に人気のマイレージプログラムでした。
2019年10月にアジア内路線の日本国内ストップオーバーは廃止となりましたが、それでもアジア内路線のビジネスクラスが片道25,000マイルや、北米路線のファーストクラスはお得で、まだまだ人気のマイレージプログラムとなっています。
アラスカ航空マイルの貯め方!
アラスカ航空のマイルは主に
- 提携している航空会社(JAL、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空等)のフライト
- マイル購入
- SPGアメックス(マリオットポイント)からのマイル交換
- アラスカ航空パートナーホテル利用、ホテル予約サイトのKaligoを利用
で貯めることになります。
アラスカ航空が提携している航空会社は、現在以下の17社で、そちらのフライトで貯めることが可能です。(マイル積算対象をアラスカ航空にする必要があります。)
JAL、エアリンガス、アメリカン航空(2020/3/1より提携解消)、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空 、コンドル航空、エミレーツ航空、フィジー航空、フィンエアー、海南航空、アイスランド航空、大韓航空、LATAM チリ、ペンエアー、カンタス航空、レイヴンアラスカ、シンガポール航空
マイル購入はアラスカ航空の公式HPから行うことができ、通常は1マイル3.3円程度ですが、50%ボーナスのセール時には1マイル2.2円程度で購入可能です。
また、SPGアメックスで貯めた(もしくは購入した)マリオットボンヴォイのポイントをアラスカマイルに交換する場合、還元率は最大1.25%(100円の買い物で1.25マイル貯まる)となります。
アラスカ航空マイルの利用について
アラスカ航空の特典航空券で必要なマイル数は公式HPで検索可能ですが、お得で人気のある区間についてピックアップして紹介します。(片道に必要なマイル数です)
区間 | 航空会社 | エコノミー | プレエコ | ビジネス | ファースト |
アジアーアジア | JAL | 15,000 | – | 25,000 | 30,000 |
アジアーアジア | キャセイ | 12,500 | 15,000 | 22,500 | 27,500 |
日本ー北米 | JAL | 35,000 | – | 60,000 | 70,000 |
東南アジアー北米 | JAL | 40,000 | – | 65,000 | 75,000 |
基本的にJAL、キャセイパシフィック航空での利用となります。
また、日本ー北米より東南アジアー北米のほうが若干必要マイル数が多くなっていますが、東南アジアー北米の場合は日本でストップオーバーが可能ですので、東南アジア1便+北米1便利用可能となり、かなりお得な特典航空券の利用方法です。
私は今はアラスカ航空のマイルは持っていませんが、状況を見て、SPGアメックスで貯めたマリオットボンヴォイのポイントをアラスカマイルに交換して
- アジア内ビジネスクラス
- 東南アジアー北米のファーストクラス(日本でストップオーバーで2旅程)
で利用していきたいなと思っています。
シンガポール航空
最後、シンガポール航空です。
- シンガポール航空の最新機種のスイートクラス、ファーストクラス、ビジネスクラスが利用可能
- ポイントサイトでマイルを貯めることが可能(交換レート60%)
- 家族を含む指定した5人まで利用可能
- 変更$25(シンガポール航空)/$50(提携航空会社)
- キャンセルは$75(SAVER)/$50(ADVANTAGE)
- マイル有効期限は3年
- 燃油サーチャージは利用する航空会社、区間によって異なる
シンガポール航空は、格付け航空会社ランキングで常にトップを争う(2017年2位、2018年1位、2019年2位)人気の航空会社です。ファーストクラスの一つ上のランクのスイートクラスは超豪華ですし、ビジネスクラス以上の方はブック・ザ・クックというサービスでたくさんのメニューの中からこだわりの機内食を選んで食べることもできます。
シンガポール航空はスターアライアンスに所属しているため、ANAのマイルで特典航空券を予約することもできますが、一部機材(A350-900、A380-800、B787-1000、B777-200ER (retrofitted)、B777-300ER)のビジネスクラス以上は他社マイレージプログラムに開放していないため、シンガポール航空の最新機材に搭乗するためには、シンガポール航空のマイルを貯めて乗る必要があります。
シンガポール航空マイルの貯め方!
シンガポール航空のマイルは主に
- スターアライアンス(ANA含む)のフライト
- ポイントサイト(交換レート60%)
- クレジットカード利用
- SPGアメックス(マリオットポイント)からのマイル交換
- ホテル予約サイトのKaligoを利用
で貯めることになります。
ポイントサイトで貯めたポイントをPex、ワールドプレゼント(三井住友VISAのポイント)経由で60%の交換レートでシンガポール航空のマイルに交換することができます。10,000円相当のポイントで6,000マイルですので、1マイル1.66円相当です。
クレジットカードはクリスフライヤーカードやスカイトラベラーカードなどで還元率1%で貯めることができます。
また、SPGアメックスで貯めた(もしくは購入した)マリオットボンヴォイのポイントをシンガポール航空のマイルに交換する場合、還元率は最大1.25%(100円の買い物で1.25マイル貯まる)となります。
シンガポール航空マイルの利用について
シンガポール航空での特典航空券に必要なマイル数は基本的にANAより多くなっています。
日本~シンガポール間で必要なマイル数(シンガポール航空を利用)は、エコノミークラスが50,000マイル(ANAは35,000マイル)、ビジネスクラスが86,000マイル(ANAは60,000マイル)、ファーストクラスが130,000マイル(ANAは105,000マイル)です。
ただ、上述している通り、一部機材(A350-900、A380-800、B787-1000、B777-200ER (retrofitted)、B777-300ER)のビジネスクラス以上は他社マイレージプログラムに開放していないため、そちらに乗りたい場合のみ、シンガポール航空のマイルを利用する形で考えておけばOKだと思います。
ちなみに、そんなにたくさんのマイルを持っていないけど、シンガポール航空のスイートクラス(ファーストクラスよりさらに上のクラス)に乗りたいという場合は、シンガポール-香港であればSaver枠(枠の解放は少ないですが少ないマイル数で利用可能)で35,000マイルで利用することも可能なので、他の特典航空券と組み合わせて利用することもお勧めです。
なお、日本ーシンガポール以外での必要マイル数は、公式サイトでご確認ください。
https://www.singaporeair.com/ja_JP/ppsclub-krisflyer/miles/mileage-calculator/?calculator=redeemMiles
私はシンガポール航空のマイルも持っていませんが、状況を見て、SPGアメックスで貯めたマリオットボンヴォイのポイントをシンガポール航空のマイルに交換して
- ANA特典航空券のオープンジョー+シンガポール航空のスイートクラス
でいつか利用してみたいなと思います。
最後に
いかがだったでしょうか!?各マイレージプログラムの特徴について少しはおさえていただけたでしょうか。各マイレージプログラムについてはそこまで深く説明できていませんので、もし気になるマイレージプログラムがあればもう少し掘り下げて調べてみてください^^;
最後にこれまで紹介してきた内容と一部重複しますが、私の今後の方針を参考までにまとめておきます。
マイルの貯め方 | マイル利用 | |
ANA | ポイントサイト(交換レート75%以上) | 国内線 国際線+ストップオーバー 国際線のビジネスクラス以上 |
JAL | ポイントサイト(交換レート80%) ※モッピーで良案件があった場合のみ 不足分はポイントサイト(交換レート50%)or マリオットポイントからの移行 | エミレーツ航空のファーストクラス 中・長距離のJALビジネスクラス、ファーストクラス以上 |
BA | バイマイル or マリオットポイントからの移行 | JAL国内線 JAL/キャセイ・パシフィック航空の国際線単距離区間のビジネスクラス以上 |
UA | バイマイル or マリオットポイントからの移行 | ANA国内線(乗り継ぎ便) ANA国内線(事前に予定が確定している場合、ハイシーズン) |
デルタ | 「ニッポン500マイルキャンペーン」で毎年5,000マイル(他では貯めない) | 日本国内線(スカイマーク) 日本-韓国 |
アラスカ | バイマイル or マリオットポイントからの移行 | アジア内JAL/キャセイビジネスクラス 東南アジアー北米のファーストクラス(日本でストップオーバーで2旅程) |
SQ | マリオットポイントからの移行 | ANA特典航空券のオープンジョー+シンガポール航空のスイートクラス |
基本的には今後もANAメインでポイントサイトで貯めていこうと思っていますが、こうしてみるとマリオットポイントからの移行にだいぶ頼ってますね。笑
実はマリオットポイントもそれほど持っていませんが、SPGアメックスを利用して少しずつマリオットポイントを貯め、必要になったときに必要な分だけ移行して利用したいと思います。
SPGアメックスは汎用性が高く、所有者の満足度もかなり高い、本当にお勧めできるクレジットカードですので、これからマイルを貯めようという方は発行する検討の余地ありだと思いますよ♪