私はブログでお得な特典航空券の発券方法なども紹介したりしていますが、自分で特典航空券を発券する際に、「あっ、忘れてた・・・。」と発券してすぐに後悔することもよくあります。
みなさんが同じようなミスをしないため、今回はANA国際線の特典航空券を発券する際に、チェックしておいたほうがいい8つのことを紹介します!
これから特典航空券を発券しようというかたは是非ともご覧ください。
Contents
①国内線区間の利用は最適か?
基本中の基本ですが、国際線の特典航空券を発券する際には国内線で往路、復路ともに2回まで乗り継ぎ可能です。この国内線の乗り継ぎをうまく使っているか確認しましょう。
私は陸マイラーになる前、仙台から陸路で羽田に移動し、「羽田ーバンコクーサムイーバンコクー羽田」で特典航空券をとって満足してしまっていましたが、「仙台ー成田」や「仙台ー名古屋」「仙台ー福岡」などの国内線をつけて、成田発、名古屋発、福岡発などにすることを検討すべきでした。(伊丹は国際線利用時には関空へ移動することになるため、少し利用しにくい。)
また、成田発の便を利用したいけど、「仙台ー成田」の空席がないというような場合は、「仙台ー伊丹ー成田」や、「仙台ー小松ー成田」などといった2区間を乗り継いで移動するというのもありですし、2回乗り継ぎを利用すれば普段就航していない空港を利用することも可能です。私は「仙台ー羽田」が就航していないため、「仙台ー伊丹ー羽田」と移動して羽田発の国際線を利用したこともあります。
とりあえずは、国内線区間をうまく利用できているかどうかチェックしましょう。
②乗り継ぎは同一空港か?
こちらも基本ですが、乗り継ぎが同一空港なのかどうかは忘れずにチェックしましょう。
日本だと、東京(羽田、成田)や大阪(伊丹、関空)ですね。「仙台-成田-(陸路で移動)-羽田-海外~」などになるとやはり面倒ですし、お金も時間もかかります。特に成田空港と羽田空港は、ANAの場合のMCT(最低乗り継ぎ時間)は3時間ですが、乗り継ぎ時間が3時間だとあまり余裕はないので、それ以上の十分な乗り継ぎ時間が必要になります。
空港間移動がある場合は予約時に「空港間移動」と表示されるため気づきやすいと思いますが、「空港間移動」があるかどうかはチェックするようにしましょう。
私も誤って羽田、成田の空港間移動の便を予約してしまって後悔したことがあります^^;
③乗り継ぎ便を検討したか?
ANA特典航空券は予約が取りにくいことで有名です。特に人気の欧州方面など、利用したい日時、クラスに空席がないこともたくさんあります。
ANAのサイトで「複数都市・クラス混在」で検索すれば乗り継ぎ便も検索結果として出てきますが、すべてが出てくるわけではありませんので、希望日時、クラスに空席がない場合は「複数都市・クラス混在」で自分で経由地を選択して検索してみるようにしましょう。
欧州便だとお勧めはソウル経由(アシアナ航空)や、バンコク経由(タイ国際航空)です。例えば
仙台⇒フランクフルト、フランクフルト⇒東京
で、空席が見つからない場合も、
仙台⇒札幌⇒ソウル⇒フランクフルト、フランクフルト⇒ソウル⇒東京
などと検索すれば、希望の日時、クラスで空席が見つかるかもしれません。
直行便と比べて移動時間が長くなることなどデメリットもありますが、ストップオーバー1回可能なので、ソウルも観光することなども可能です。希望する日時、クラスに空席がない場合、国内、海外含めて乗り継ぎ便の利用の検討をお勧めします。
④乗り換え時間は十分にあるか?
空港ごとにMCT(最短乗り継ぎ時間)が定められていますが、国内線ー国際線の場合は余裕を持った時間が定められています。(ANAの場合はこちらを参考)
基本的にはMCTを満たさない乗り継ぎは特典航空券を発券できないためそこまで問題ありませんが、私は2回連続で対象便の時間変更でMCTを満たさなくなって旅程を変更せざるを得ませんでした。(1回目はソウル→成田便が55分後に時間変更されたため国際線→国内線のMCTを満たさなくなって旅程変更、2回目は福岡→グアム便が55分前に時間変更されたため国内線→国際線のMCTを満たさなくなって旅程変更)
私はある程度余裕を持った乗り継ぎ時間としていたのですが、それでも両方とも55分も時間変更となって微妙にMCTを満たさなくなりました。特典航空券を発券する場合は半年以上先の予約をすることが多いと思いますが、その場合はダイヤ変更などで乗り換え時間が短くなることもあるため、乗り換え時間は少し余裕をもって計画しておいたほうがよいです。
とはいえ、なかなか都合よく乗り換え時間を調整することはできませんので、複数の便や区間で迷った場合には乗り継ぎ時間が十分にあるほう(もしくはいずれも乗り換え時間を十分に取れない場合は、時間変更できるように対象路線の本数が多いほう)を選択するというくらいでよいと思います。
⑤変更しやすい区間か?
特典航空券の最大のメリットの一つは日程変更を無料でできることです。
ただし、予約の変更時には利用する航空会社や区間の変更はできないため、仕事の都合などで日程変更の可能性がある場合は、予約変更が行いやすい区間で予約をすることをお勧めします。
例えば欧州内では区間が入り組んでいるため、目的地へ行くルートとしていくつもの選択肢があります。その時に、毎日複数便も飛んでいるルートと、数日に1便しか飛んでいないルートであれば、特別な理由がない限り毎日複数便飛んでいるルートで予約しておくことが、予約変更時に希望の便が見つからないというリスクを減らすことになります。
乗り継ぎのみの区間の場合は、出来るだけ便数の多い区間を予約するようにしましょう。
⑥おまけフライトをつけているか?【最重要!】
提携航空会社を利用した国際線の特典航空券の場合、ストップオーバー(24時間以上の滞在)を一回つけることが出来ますが、国際線の特典航空券利用時の国内線乗り換えと、ストップオーバーを利用することで次回旅行の片道分の航空券を追加することができます。
例えばグアムへ行く場合はほとんどの場合ユナイテッド航空利用でグアムとの単純往復だと思いますが、そういう場合(提携航空会社利用+目的地が一つの場合)に一番おまけフライトを追加しやすいです。グアムの例で考えると、一つの特典航空券の予約で
東京→グアム(目的地)→東京(ストップオーバー)→那覇
や、さらに国内線もう一区間つけて、
東京→グアム(目的地)→東京(ストップオーバー)→那覇(乗り継ぎ、24時間以内の滞在)→札幌
などとすることも出来ます。最後に東京に戻る航空券は別で手配しないといけませんが、東京でストップオーバーできるため、完全に別な日程の片道分の航空券を発券できることになります。もちろん東京以外に住んでる場合も利用可能です。
私は前回グアムに行った際に
仙台→伊丹(関空)→グアム(目的地)→福岡→仙台
と航空券を発券しましたが、
仙台→伊丹(関空)→グアム(目的地)→福岡→仙台(ストップオーバー)→那覇
にするのを忘れていたと発券後にすぐに後悔しました。家族4人仙台-沖縄はレギュラーシーズンで片道40,000マイルですので、これは大きいです。
方法を知っていてもなかなか忘れがちになってしまいます。もちろんおまけフライトはつけられない場合、不要な場合もありますが、国際線の特典航空券利用時にはおまけフライトをつけたほうがいいかチェックしましょう。
なお、そのおまけフライトを応用して2つ利用すると、完全無料でもう1つの旅行を追加することができます。先日私は以下のような形で2つの特典航空券の発券で宮古島旅行を追加しました。
①仙台→成田→台北(目的地)→仙台(ストップオーバー)→那覇→宮古
②宮古→名古屋→仙台(ストップオーバー)→ソウル(目的地)→成田→仙台
上記すべてエコノミークラスで手配すれば、たったの35,000マイル+諸税なのでかなりお勧めです。
⑦昼便、深夜便の選択は本当によいか?
こちらは大した話ではありませんが、昼便、深夜便の選択は本当によいか確認しましょう。
出発時間、現地到着時間は当然考えて発券すると思いますが、ビジネスクラス、ファーストクラスを初めて利用する時には深夜便より昼便がおすすめです。
深夜便だと機内でゆっくり寝ることができたり羽田発のファーストクラス利用で深夜便だとDining hを利用できるというメリットがある一方、深夜便の場合は機内ではほとんどを寝て過ごすことになるため、ビジネスクラスやファーストクラスの食事やサービスを最大限に楽しみたい場合は必然的に昼便を利用したほうがいいです。
ビジネスクラス、ファーストクラス利用時は可能な限り昼便を選択することをお勧めします。(もちろんゆっくり寝たいからとか到着時間を考えて深夜便にするという選択肢もありです。)
⑧特典航空券で本当によいか?
マイルが貯まっているとついつい特典航空券で探してしまいがちですが、特典航空券ではなく現金や、マイルをスカイコインに交換して有償発券したほうがよい場合もあります。
国内線や国際線のエコノミークラス利用時に特に注意が必要ですが、マイルを利用した特典航空券の発券が本当にベストな購入方法なのかどうかチェックしましょう。どのくらいの料金の時にどの購入方法がベストなのかは以下、マイラー支援サイトのツールで確認できますので、確認してみてください。
なお、上記ツールの説明はこちらの記事で紹介しているので、ツールの内容がよくわからない場合はそちらもご覧ください。
最後に
自分では把握しているつもりでもいざ特典航空券を発券する際にはうっかり見逃してしまったり、忘れてしまったりすることもあります。
基本的な内容が多かったと思いますが、特典航空券の発券前に本記事の内容くらいはチェックして、後で後悔しないようにしていただければと思います!
なお、基本的なANA国際線の特典航空券のルールについては以下記事でまとめていますので、そちらをご覧ください。
せっかく貯めたマイルですので、後悔のないように利用しましょう!
- ①国内線区間の利用は最適か?
- ②乗り継ぎは同一空港か?
- ③乗り継ぎ便を検討したか?
- ④乗り換え時間は十分にあるか?
- ⑤変更しやすい区間か?
- ⑥おまけフライトをつけているか?
- ⑦昼便、深夜便の選択は本当によいか?
- ⑧特典航空券で本当によいか?