記事にするのも少し恥ずかしいのですが、皆さんが同じ過ちを犯さないようにイタリア鉄道予約での失敗談をシェアさせていただきます。
先日イタリア国内の鉄道についての記事を公開させていただきました。
この中で、さらっと触れているのですが、私はたいして調べずにレイルヨーロッパという大手サイトでイタリアの鉄道のチケットを購入してしまっており、トレニタリアの公式サイトから予約しなかったため、本来15,800円で済むチケットを18,700円で購入するという初歩的なミスを犯しています。(予約確定してから、いや待てよ…と調べて、15分後には割高なチケットと分かったため、すぐに後悔しましたw)
この運賃差だけでもレイルヨーロッパをお勧めすることは全くできませんが、実は他にも大きな失敗をしていたことに気づいたので今回記事にさせて頂いた次第です。
レイルヨーロッパでの大きな落とし穴
私は前回の記事で以下のように紹介していますが、致命的なミスについて分かりますでしょうか??
私はというとミラノ→ヴェネツィアは飛行機の到着遅れの可能性などもあるためBASE料金で手配、ヴェネツィアでは前日宿泊しているため、ヴェネツィア→ローマはよほどのことがない限り日程が変わることもないためSUPER ECONOMYで手配としました。やはりヴェネツィア→ローマの約15,000円のチケットが約半額の7,400円は大きいですよね。鉄道の遅延も気になるところではありますが、改善されてきているというのも見かけるのでそこは期待したいところです。また、ミラノ→ヴェネツィアは予約しなくてもよかったのですが、手数料の金額は変わらないため一緒に手配してしまいました。(BASE運賃だけの予約であれば、予約手数料がかかりますし、ハイシーズンでもない限り事前予約する必要はないと思いますが、今回はSUPER ECONOMYの予約とあわせて手配しちゃいました。)
レイルヨーロッパ、もしくはトレニタリアの利用規定をよく知らないと分からないかもしれませんし、もしかしたら常識なことで皆さんご存知の内容かもしれません。
致命的なミスとは、レイルヨーロッパから予約した場合には、BASE運賃でチケット購入した場合でも予約の変更ができないことと、予約のキャンセルも3日前までしかできないということです。さらにいうと座席指定もできません。
通常はBASE運賃で購入した場合は、予約の変更、キャンセルは直前まで可能(払い戻しは20%の手数料が必要)、予約時に座席指定も可能ですが、レイルヨーロッパを利用した場合は上記のようにサービスレベルがかなり低下します。
トレニタリアの公式サイトには予約変更の画面があり、予約時のE-Mail、チケットに記載されているPNR、CPを入力すればWebから変更手続きができそうに見えます。私は予約時に座席指定の箇所が見当たらず発券されたチケットを見ると通路側であったため、BASE運賃の予約を変更して座席指定をしようと試みましたが、何度試しても変更できなかったため、レイルヨーロッパに問い合わせをした回答が以下の通りです。
この度はRail Europe Japanのウェブサイトをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
お問い合わせいただいた件でございますが、まずお座席位置の変更は行うことが出来ません。
これはこのサイトでのお申し込みの際にはお座席位置はコンピュータによる自動宛がいとなるためです。
また、トレンイタリアのサイトで行うことが出来るのは同サイトでのお申し込みに限ると存じます。
そのため、現地に於いてご希望の席でなかった際には周りの方と交渉をしていただくようお願いをいたしております。また、トレンイタリアのチケットについては少なくとも弊社サイトでは時刻変更はできません。
今回の条件はチケット代の80%相当の払戻となり、こちらは当方(発券センター)を通じて現地担当者に依頼をする流れとなってしまいます。
期限は7月XX日の日本時間午後5時となります。ご要望に沿うことが出来ず申し訳ございませんが、予めご了承のほどお願いいたします。
この後もいろいろとメールでやり取りしましたが、結局予約の変更は不可という結果となりました。なお、レイルヨーロッパでの予約サイトではBASE運賃で予約の変更ができないということは明記されていませんが、以下画像を引き合いにだして「予約変更可能とは明記されておらず、予約変更は行うことができない」とのことでした。
トレニタリアの公式サイトをよく見ると、確かに「他の販売チャネルから購入した場合はオンラインで変更不可だからね♪」というようなことが書いてありました。ただ、公式サイトから購入した場合は何回でも変更可能なチケットであるならば、レイルヨーロッパのページでの購入時にもその条件を明記してほしいですよね…。
なお、チケットの払い戻しについては、80%の払い戻しという点は公式サイトもレイルヨーロッパも同じですが、公式サイトの場合は電車の出発時間まで可能、レイルヨーロッパの場合は出発の3日前(実際は4日前の午後5時まで)可能と、大きな差があります。さらに払い戻し金額の観点でいうと、80%で払い戻し可能と記載されていますが、実際にはレイルヨーロッパでは販売時は「手数料を上乗せした割高な運賃での日本円での販売」、払い戻し時は「実際のチケット(ユーロ)の80%での払い戻し」となり、計算したところ73%程度しか返金されない計算となりました。(6/26追記)払い戻し金額については、訂正があり、購入金額の80%返金となりました。その部分は評価できます。
私のとった選択
かなり腹立たしかったですが、自分がよく調べずに購入してしまったのが悪いと諦めるしかありませんね。(笑)
次に考えるのは事後策です。私は今回の欧州は何としても行く所存で、仕事もすでに調整済みです。ですので、基本的には旅行キャンセルは考えておらず、予約している列車に乗れないケースとしては、震災やテロなど予期せぬ事態が発生した場合や飛行機の遅延、急病などによるものと推測されます。
その場合、3日前までキャンセルできるBASEチケットは、キャンセル不可のSUPER ECONOMYのチケットとほぼ一緒です。
そこで、今回は「チケットを80%で払い戻して、SUPER ECONOMYのチケットを公式サイトから新たに購入して座席指定をする」こととしました。
購入したBASE運賃のチケットは60ユーロ(実際は8,200円で購入)、SUPER ECONOMYのチケットは39.9ユーロです。80%で払い戻して新たに公式サイトから購入しなおしても8ユーロくらいお得になります。レイルヨーロッパに支払ったチケットの割高分を含めても、これであれば当日窓口でチケット購入するよりもかろうじて安いので、若干のリスクはあるものの許容範囲と考えることとしました。
実際には、ちょっと暴走して、せっかくの機会なので39.9ユーロの1等席ではなく60.9ユーロのエグゼクティヴを購入してしまいました(笑)。当日1等席を購入する場合は60ユーロですので、それよりも払い戻し手数料分かかった足が出てしまっていますが、まぁ仕方ありません。何らかの事情で乗れなかった場合は潔く諦めます。
最後に
賢明な読者の皆さんは無駄のないようにちゃんと調べてからチケットなど手配しているかと思いますが、くれぐれも同じような過ちを犯さないようにしてください。今回のイタリア鉄道の件でいうと、公式サイトから予約がしたほうが運賃、条件面において圧倒的にお得です。(レイルヨーロッパだけには限らず、公式サイト以外の販売チャネルから購入した場合も同様かと思われます。)
一部繰り返しになりますが、とりあえず、レイルヨーロッパでは以下のようなデメリットがありますので、利用を考えている場合はご認識ください。
・割高になる(日本円換算したチケット代が高い、予約時に手数料がかかる)
・座席指定ができない
・BASE運賃でも予約の変更ができない
・BASE運賃でも予約のキャンセルは3日前まで
・公式サイトにしか表示されない運賃もある
メリットとしては「日本語のWebページが使いやすい」ことくらいだと思います。
なお、日本語のトレニタリアのサイトは、トレニタリアの公式サイトとほぼ同じ条件(直前まで変更やキャンセル可能)に見受けられましたが、座席指定ができないのと、予約時手数料が8ユーロかかるため、やはりトリニタリアの公式サイトから予約するのが一番良いと思います。
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私は改めてトレニタリアの公式サイトから予約しなおしてみましたが、難しいことは何もなかったので、英語が苦手だったとしても、問題なく購入できると思います。どうしても日本語で予約したいとのことであれば、レイルヨーロッパよりは日本語のトレニタリアのサイト利用をお勧めします。
以上、皆さんもお気を付けください!
チケットなど手配する際は、少しでもいいので、それが最善かどうかお調べください。
実際に旅行した時の記事は以下となります♪